昔、ブラック企業で働いてた時のこと。
俺はとにかく文句ばっか言ってた。
「寝かせろ」「休ませろ」「ふざけんなブラック企業」と。
実際、朝から朝まで働く日もあった。
若かったからなんとか動けてたけど、毎日むちゃくちゃ眠かったし、土日はゾンビみたいに寝てた。
業績が悪ければ、土曜も普通に出勤。
もちろん、残業代なんて出ない。
いまではGWもちゃんと休めて、有休もとってる。
でも当時は、GWすら「普通に出勤」だった。
それが当たり前の環境。
そんな中、Aさんという人がいた。
見た目は地味で、口数も少なく、正直「営業向き」には見えないタイプだった。
でも、Aさんはすごかった。
俺が文句を言ってる間、彼は黙々と仕事をこなしていた。
数字が足りなければ、朝まで働くこともあった。
一度家に帰って、また23時に戻ってきて仕事をしていたこともある。
(あの時はさすがに「それ、もう帰らんでよかったやん」と思ったけど。)
もともと要領がいいとか、特別優秀ってわけじゃない。
でも、彼はいつも目標を達成していた。
Aさんを見て思った。
「結局、仕事ってこういう人が一番強いんやな」って。
文句を言うより、淡々とやる。
コツコツと積み重ねる。
それを続けられる人間が、最後に勝つ。
Aさんから、仕事とは何かを学んだ気がする。
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